何時に潅水する?
SUGOI-ne栽培で成功するには、潅水する時間が大切である。
ラン菌が最高に炭素循環するための水分が関係するからである。
それが結果としてランが素晴らしい生育になるからである。
洋蘭として栽培されているランのほとんど自生地での雨はスコールである。
このスコールは低気圧によってふる雨である。
この低気圧には
モンスーン低気圧。
東南アジア、ヒマラヤなどのモンスーン気候のエリアに発生する。
大陸性低気圧
中南米、アフリカ、オーストラリア、日本の長野県などの内陸部に発生する。
地形性低気圧
黒潮に浮かぶ島、局部的な地形で発生する。
この低気圧の発生によって降る雨は、必ず午後、夕方に降る。
日の出とともに大氣が温められ、大気は軽くなって上昇しはじめ対流が起こり、
午後の高温で激しい対流となり、強い低気圧が発生し雨になる。
雨期が始まり、毎日この現象が繰り返される雨期が続く。
ランの多くは、このような地帯に自生する。
この低気圧のよる雨の特徴は、
午後になると稲妻が光るということである。
稲妻を伴った激しい雨。
これがランにとって、ラン菌にとっての恩恵であり滋雨である。
稲妻は空中窒素を尿素に変え、この尿素が窒素となり植物に吸収される。
ラン菌の窒素源にもなる。
このことを材木腐朽菌、ラン菌は知っている。
稲妻が発生すると、急激に菌糸を伸ばす。
ランの栄養生長期は、ラン菌にとっても繁殖の絶好期でも有る。
生長のサイクルが一致している。
この時期、充分な温度と水分を得た材木腐朽菌、ラン菌は
前年の乾期に落葉した枯れ葉、ランでは花の死骸まで菌糸を伸ばし分解する。
ランのような新参者では、己の葉、花の死骸まで、利用し負ければならない。
したがって、SUGOI-ne栽培の炭素循環栽培法では、
この雨の降り方を真似ればよいことになる。
このような潅水を行なえば、SUGOI-ne栽培は大成功となる。
SUGOI-neは絶対にカチカチのカツオブシにはならない。
キノコも出ない。
コバエもでない。
つまり、SUGOI-neは、自生地における雨期の雨の降り方を再現出来るように作った。
毎日雨が降る。
だから、SUGOI-neでは毎日潅水すればよい。
そのスタートは・・・
大氣が温まり低気圧が発生する時期とは・・・・
ランの葉が日中ポカッと温まる時期である。
だから、必ず日中葉を触って葉の温度を調べること。
この時期になったら、必ず夕方葉に潅水して葉の温度が冷えるまで潅水すること。
絶対にウオータースペースに水を注ぐ潅水をしてはならない。
葉が日中ポカッと温まる時期は、桜が散ってから約30日後ころからである。
したがって、ランを外に出した、温室を開放した場合は、
桜を目安にすれば、全国各地区に適用できる。
この夕方の雨、潅水が、翌日の午前中まで、ランに水分を供給し、
湿度環境を快適にする。
この環境下でCAM型のランに進化し、生き続けて来た。
この潅水で、ヒマラヤ系、アジア熱帯雨林、中南米熱帯雨林、
中南米雲、霧地帯、日本黒潮の島、アフリカの熱帯雨林、
そこに自生するほとんどのラン科植物はSUGOI-neで栽培出来る。
これまでのラン菌のいない水ゴケなどでは・・・・
この低気圧が作る雨のような潅水が出来なかった。
ラン菌がいなかったから、多湿で栄養生長期間でも根腐れが起きたからである。
ラン菌が空気を根に供給するからSUGOI-neでは根腐れは起きない。
この自生地の水分を再現できたということはコンポストの革命である。
この自然の摂理を知らないで安易にSUGOI-neを使った場合は、
大失敗する。
SUGOI-neは、水ゴケ、軽石、バークの代わりに開発したのではない。
全く異なる理論と視点・・・炭素循環から開発されたコンポストである。
日中ポカッと温かくならない時期は朝に潅水する。
間違っても午前中ではない!
朝である。
植物の朝というのは午前7時までである!
この時期までは、夜露、夜霧でランは生きているから、
鉢内の湿度は・・・オシボリの湿度厳守である。
これ以上乾燥させるとラン菌を怒らせてしまう。
更に雑菌が大繁殖してしまう。
ほとんどの人が、ランの葉の温度を知らない!
本に書かれたことはない。
自生地における栄養性長期のランの葉温の調査記録は一つもない。
気象台の気温では・・・意味がない。
あくまでも、株周囲の、葉周囲の微気象の問題である。
気温が15℃でも、葉の温度が35℃度いうことが温室内にある。
だから、温室内の温度計、乾湿計をおいて、これを見てもランは上手く作れない。
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